株、海外投資家が6週連続買い越し 6月以降の買越額1兆4000億円超

6月以降も依然として外人買いが継続している様子です。参院選では、自民党・公明党の与党が有利という見通しですので、経済政策を期待しての買いだと思われます(※1)。

ただし、与党勝利で7月21日に参院選が終了してしまいますと、好材料出尽くしという毎度の理由付けでもって、期待先行の上昇部分が売られてしまう可能性もあります。現に本日7/19は過熱感解消売りで日経平均は下落しています。用心深い筋が参院選前に売却したものでしょう。

日経平均の予想PERは、16.48と高くもなく低くもないという水準です(2013.07.19付日経新聞による)。継続買いの外人が腕力でさらに株価を押し上げ、個人が同調買いした所をいつもの様に売り抜けるのか、それとも個人は様子見を継続して待ち切れなくなった外人が投げ売りして終わるのか、いずれにしても、不発弾の多い現行のアベノミクスのままでは、そのうちにまた株価は下がりますので、当室としてはもう少し様子見継続とします。

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 (日経平均日足チャート:SBI証券より引用)


[以下、引用]
◆(※1)株、海外投資家が6週連続買い越し 6月以降の買越額1兆4000億円超/日経新聞WEB刊より

2013/7/19 16:01 ニュースソース 日本経済新聞 電子版  東京証券取引所が19日発表した7月第2週(8~12日)の株式投資部門別売買動向(東京・大阪・名古屋3市場、1.2部と新興企業向け市場合計)によると、海外投資家(外国人)が6週連続で買い越した。買越額は3321億円で、前の週の4300億円からは縮小した。6月以降の累計の買越額は1兆4000億円を超えた。

米量的金融緩和の早期縮小に対する警戒感が後退し、この週の日経平均株価は週間で196円(1.4%)上昇した。11日の金融政策決定会合で日銀が景気見通しを「持ち直している」から「緩やかに回復しつつある」へと上方修正したこともあって、景気回復期待から海外投資家の日本株への資金流入が続いたようだ。

個人は4週連続で売り越した。売越額は2154億円と前の週の3224億円から縮小した。信用取引では買い越す一方、現金で売り越す傾向が続いた。短期的な上昇が見込める銘柄に信用取引で買いを入れる一方、株価の上昇局面では戻り待ちの売りを出していたとみられる。6月第3週以降の個人の累計売越額は1兆円を超えた。個人の長期マネーの動きを反映しやすい投資信託も13週ぶりに売り越した。

金融機関は2週続けて売り越した。信託銀行が838億円、その他金融機関が134億円売り越した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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(2013.07.20付日経新聞)
[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]

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